毎日の生活の中で、「やること」は自然と増えていきます。
仕事、家のこと、人との約束、スマホから届く情報──どれも大事に見えて、つい全部に手を伸ばそうとしてしまう。
でも最近になって、私はこう思うようになりました。
「やることが増えているんじゃなくて、やらなくてもいいことが減っていないだけでは?」と。
実際に、私が思考にモヤがかかっていた時期を振り返ると、本当に必要なことよりも「やらなくていいこと」に、かなりの時間と体力を使っていたと感じます。
そんな時に出会ったのが、“やらないことリスト”を作るという方法です。
これは、やることを増やすのではなく、「何を手放すか」を先に決めておく考え方のこと。
この記事では、私が”やらないことリスト”を作ったときに体験した変化や、思考がどのようにクリアになっていったのかを、できるだけわかりやすくお伝えします。
やることより“やらないこと”を決めるほうが大事な理由

私は以前、タスク管理アプリに毎日の予定をどんどん入れていました。
効率的に動くために「やること」を細かく書き出し、その日に終わらなかった分は翌日に回す。
それを繰り返しているうちに、毎日が“終わらない宿題”のような感覚になっていきました。
そんなとき、私は「選択疲れ」という言葉を知ります。
選択疲れとは、人は多くの選択をすると、それだけで脳が疲れてしまう現象のことです。
つまり、やることが増えるほど、「どれからやろう?」「これは本当に必要?」と考える回数が増え、その分だけ脳のエネルギーが減っていく。
エネルギーが減ると目の前の作業に集中できず、判断が鈍ったり、疲れを感じやすくなったりするわけです。
私はこの「選ぶ回数」が多いせいで、頭の中がいつもザワザワしていたことに気づきました。
そこで私は、“やることを増やすより、やらないことを決めるほうが効果がある”という考え方に切り替えました。
やらないことを先に決めておくと、余計な選択を減らせるので、判断が軽くなります。
そのおかげで、やるべきことに自然と集中できるようになりました。
“やらないことリスト”を作る3つのステップ

ここからは、私が実際に”やらないことリスト”を作ったときの手順を、3つのステップに分けて紹介します。
① 日常の行動を「棚卸し」する
まず私がしたことは、自分が普段やっていることをすべて書き出す作業でした。
仕事、家事、移動時間、スマホを見る時間、人付き合いなど、淡々と書いていくと、「これって本当に必要?」と思う行動がいくつも見つかります。
たとえば私は、次のような行動にかなり時間を取られていました。
- 夜にSNSをダラダラ見る
- 頼まれごとを断れずに引き受ける
- ついでに買い物をしてしまう
この棚卸し作業は、自分の生活を客観的に見るための大切な一歩です。
② やらない行動を見極める3つの視点
私は棚卸しをした行動の中から、「やらないこと」として手放せそうな行動を、次の3つの視点で選びました。
1.心がモヤッとする行動
やると気が重くなることです。
例えば、なんとなく参加していた飲み会や、義務感で続けていたSNSなどが当てはまります。
2.時間を奪っている行動
やっても心が満たされないのに、気づくと続けてしまう行動です。
私の場合は、無目的なネット検索や、YouTubeの“次の動画”が該当しました。
3.人に合わせすぎている行動
誰かに合わせて、無理をして行動していたことです。
「本当は断りたいのに、断る勇気がない」というケースが多くありました。
この3つの視点を使うと、自分の中で“違和感がある行動”が浮かび上がってきます。
③ 小さく始めて、少しずつ増やす
”やらないことリスト”は、一気に増やすと続きません。
私も最初は3つだけにしました。
- 夜のSNSは見ない
- 予定を詰め込みすぎない
- 興味がない話題に無理に反応しない
この3つだけでも、思考の整理効果は十分にありました。
慣れてきたら、月に1つずつ見直して足していく。
このくらいのペースがちょうどいいと実感しています。
やらないことを決めると思考がクリアになる理由とは?

”やらないことリスト”を作る前、私は「なんとなく疲れている日」が続いていました。
しかし、やらないことを少しずつ増やしていくと、頭の中の“ごちゃごちゃ感”がすっと引いていくのがわかりました。
思考がクリアになる理由は、大きく次の3つです。
余計な判断がなくなる
やらないことを決めると、そもそも迷う回数が減ります。
「今日はSNSを見るべきか?」「この誘いは受けたほうがいいか?」
こうした小さな判断が減るだけで、脳の負担が大きく減るのです。
選択を減らすと、判断が自然と軽くなります。
自分の基準がはっきりする
以前の私は、「なんとなく付き合う」「なんとなく参加する」という行動が多くありました。
やらないことを決めてからは、「自分はこれを大事にしたい」という基準がはっきりしました。
基準がはっきりすると、迷ったときにすぐ判断できるようになります。
日常のストレスが減る
不要な行動を手放すことで、気持ちがぐっと軽くなりました。
たとえば私は、「寝る前にスマホを見ない」と決めてから、寝つきも良くなり、朝の疲れも取れやすくなりました。
これも、やらないことを決めた効果のひとつです。
まとめ──やらないことを決めると“行動の質”が変わる

”やらないことリスト”を作るのは、一見するとただの「省略」に見えるかもしれません。
でも実際は、思考をクリアにするための“引き算の習慣”です。
この記事をまとめると、次のようになります。
- やるより先に「やらないこと」を決めることで、余計な判断が減り頭が軽くなる
- “やらないことリスト”は、棚卸し・選ぶ・小さく始めるの3ステップが続けやすい
- やらないことを決めると、判断が速くなり自分の基準も見えやすくなる
私自身、”やらないことリスト”を作ってから、行動のスピードと質が大きく変わりました。
何かを足して頑張るより、まずひとつだけ「やらないこと」を決めてみる。
それだけでも、驚くほど思考がクリアになる瞬間が訪れます。

