「Windows Defenderでフルスキャンを始めたのに、いつまで待っても終わらない……」
「途中まで進んでいたのに、同じところで止まってしまった」
「何時間もかかっているけれど、このまま待っていて大丈夫?」
パソコンの安全を確認するためにフルスキャンを実行したのに、なかなか終わらないと心配になりますよね。
特に、進捗が長い間変わらなかったり、パソコンが重くなったりすると、「ウイルスが原因なの?」「パソコンが故障している?」と不安になってしまうかもしれません。
でも、Windows Defenderのフルスキャンがなかなか終わらないからといって、必ずしも異常が起きているとは限りません。
フルスキャンはパソコン内を広い範囲でチェックするため、保存されているファイルの数やパソコンの性能などによっては、かなり時間がかかることがあります。
一方で、WindowsやMicrosoft Defenderの状態、パソコンへの負荷、ストレージの空き容量などが影響して、正常にスキャンできていない場合もあります。
この記事では、Windows Defenderのフルスキャンが終わらない・途中で止まる・進まないときに考えられる原因と対処法を、パソコンに詳しくない方にもわかりやすく解説します。
「途中で止めても大丈夫?」「フルスキャンには何時間かかる?」「クイックスキャンとは何が違うの?」といった疑問についても紹介しますので、慌てず順番に確認していきましょう。
※この記事では検索時に使われることの多い「Windows Defender」という呼び方も使用していますが、現在Windowsに搭載されているウイルス対策機能は「Microsoft Defender ウイルス対策」と呼ばれています。
- Windows Defenderのフルスキャンが終わらない・途中で止まるときは?
- Windows Defenderのフルスキャンができない主な原因
- Windows Defenderのフルスキャンが終わらないときの対処法
- フルスキャンが毎回同じファイルで止まるときは?
- フルスキャン中にパソコンが重い・固まるときの対処法
- Windows Defenderのフルスキャンには何時間かかる?
- 終わらないフルスキャンは途中で止めても大丈夫?
- フルスキャンとクイックスキャンの違いは?
- Windows Defenderのスキャン結果はどこで確認できる?
- 何をしてもWindows Defenderのフルスキャンができないときは?
- Windows Defenderのフルスキャンに関するよくある質問
- まとめ
Windows Defenderのフルスキャンが終わらない・途中で止まるときは?
フルスキャンを実行してもなかなか終わらないと、「失敗しているのでは?」と思ってしまいますよね。
ただ、まず確認したいのは、本当にスキャンが止まっているのか、それとも時間がかかっているだけなのかという点です。
すぐに強制終了したり設定を変更したりせず、現在の状態を確認してみましょう。
時間がかかっているだけなら異常とは限らない
フルスキャンは、クイックスキャンよりも広い範囲を調べるため、完了までに時間がかかることがあります。
特に、
- パソコンにたくさんのファイルを保存している
- 写真や動画などが多い
- 大容量のファイルがある
- ZIPなどの圧縮ファイルが多い
- スキャンしながら別の作業をしている
といった場合は、スキャン時間が長くなりやすくなります。
「1時間経ったから故障している」と時間だけで判断するのではなく、スキャンが少しずつでも進んでいるか確認してみましょう。
スキャンしたファイル数が増えているか確認する
画面上の表示がしばらく変わらないと、止まっているように感じることがあります。
しかし、内部ではスキャンが続いている場合もあります。
表示されているスキャン済みファイル数などが少しずつ増えているのであれば、処理が続いている可能性があります。
パソコンが完全に操作できなくなっているわけではなく、数値も変化しているのであれば、しばらく待ってみましょう。
毎回同じ場所で止まるのか確認する
何度フルスキャンを実行しても、毎回ほぼ同じところで止まる場合は注意して確認します。
特定のファイルを処理するときに時間がかかっていたり、Windowsやセキュリティ機能に何らかの問題が起きていたりする可能性があります。
ただし、画面に表示されたファイル名だけを見て、「このファイルが悪い」と決めつけるのはおすすめできません。
Windowsやアプリに必要なファイルの場合もあるため、わからないファイルを自己判断で削除しないようにしましょう。
まずクイックスキャンが正常に完了するか試してみる
フルスキャンだけが終わらない場合は、一度クイックスキャンを試してみるのも方法のひとつです。
Windows セキュリティを開き、「ウイルスと脅威の防止」からクイックスキャンを実行できます。
クイックスキャンが正常に終了するのであれば、Microsoft Defenderそのものがまったく動作していないとは限りません。
フルスキャン特有の処理量や特定のファイルなどが関係している可能性を考えながら、次の原因を確認していきましょう。
Windows Defenderのフルスキャンができない主な原因

フルスキャンが終わらない原因はひとつではありません。
パソコンそのものに問題があるとは限らないので、可能性の高いところから順番に確認してみましょう。
Microsoft DefenderやWindows側に一時的な不具合が起きている
Microsoft DefenderやWindowsに一時的な不具合が起きていると、フルスキャンが正常に進まないことがあります。
自分では設定を変更していないのに突然症状が出た場合は、パソコンの故障だけでなくソフトウェア側の問題も考えられます。
このような場合は、Windows Updateなどによって改善されることがあります。
大量のファイルをスキャンして時間がかかっている
フルスキャンでは、パソコン内の広い範囲がチェックされます。
そのため、保存されているファイルが多ければ多いほど、基本的に処理する量も増えます。
長年使用しているパソコンや、仕事の資料、写真、動画などを大量に保存しているパソコンでは、思っている以上に時間がかかることがあります。
「遅い=止まった」と判断せず、進捗も確認してみてください。
ZIPなどの圧縮ファイルの処理に時間がかかっている
ZIPなどの圧縮ファイルが多数保存されている場合も、スキャンに時間がかかることがあります。
圧縮ファイルの中には、さらに多くのファイルがまとめられていることがあります。
そのため、見た目ではファイルがひとつでも、内部の確認に時間がかかるケースがあります。
Cドライブの空き容量が少なくなっている
Windowsが入っているCドライブの空き容量が極端に少なくなっている場合、パソコン全体の動作が不安定になったり、処理が遅くなったりすることがあります。
エクスプローラーから「PC」を開き、Cドライブの空き容量を確認してみましょう。
空き容量がほとんどない場合は、不要なファイルを整理することも検討します。
ただし、Windowsフォルダーなど、用途がわからないシステム関連のファイルを直接削除するのは避けましょう。
CPU・メモリ・ディスクへの負荷が高くなっている
フルスキャン中はパソコンのリソースを使用します。
そこへ動画編集やゲーム、多数のブラウザタブなど負荷の高い作業が重なると、パソコンの動作が遅くなることがあります。
フルスキャンが進まないように感じるときは、ほかの作業をいったん減らしてみましょう。
ほかのアプリやセキュリティソフトが影響している
Microsoft以外のウイルス対策ソフトを使用している場合は、そのソフトとの関係も確認しておきたいポイントです。
Windowsでは、別のウイルス対策製品が有効になっていると、Microsoft Defender ウイルス対策が自動的に無効モードになる場合があります。
複数のセキュリティソフトを無理に同時使用するのではなく、現在どのウイルス対策機能が有効になっているか確認してみましょう。
Windowsやセキュリティインテリジェンスが最新ではない
Microsoft Defenderは、最新の脅威を検出するためにセキュリティ情報を更新しています。
更新が正常に行われていなかったり、Windows自体が古い状態になっていたりすると、不具合解消に必要な更新が適用されていない可能性があります。
まずはWindows Updateとセキュリティインテリジェンスの更新を確認してみましょう。
システムファイルなどに問題が起きている
Windowsの重要なシステムファイルが破損している場合、Windowsの機能が正常に動作しなくなったり、エラーやフリーズが起きたりすることがあります。
フルスキャンだけでなくWindowsのほかの機能にも不具合が出ている場合は、システム側の問題も考えられます。
この場合の対処については、記事後半で紹介します。
Windows Defenderのフルスキャンが終わらないときの対処法
原因がはっきりわからなくても、簡単な対処から順番に試していけば改善する場合があります。
難しい設定を変更する前に、まずは次の方法を試してみましょう。
少し待ってスキャンが進んでいるか確認する
最初に確認したいのは、本当にフルスキャンが停止しているかどうかです。
スキャンしたファイル数が増えていたり、パソコン自体は正常に操作できたりするのであれば、しばらく待ってみます。
特にファイル数の多いパソコンでは、フルスキャンに時間がかかることがあります。
セキュリティインテリジェンスを最新版に更新する
Microsoft Defenderが利用するセキュリティ情報を最新の状態にしてみましょう。
Windows セキュリティを開き、
「ウイルスと脅威の防止」
から保護の更新に関する項目を確認します。
利用しているWindowsのバージョンによって画面の表記が多少異なる場合がありますが、更新を確認できる項目が用意されています。
更新できたら、もう一度スキャンを試してみましょう。
Windows Updateを確認する
次にWindows Updateを確認します。
Windows 11なら「設定」→「Windows Update」などから、更新プログラムを確認できます。
更新が見つかった場合は適用し、必要に応じてパソコンを再起動します。
不具合を修正する更新プログラムが配信される場合もあるため、Windowsを最新の状態にしてから再確認してみましょう。
パソコンを再起動してからもう一度実行する
パソコンを長時間起動したままにしていると、一時的な不具合が発生することがあります。
一度再起動してから、もう一度フルスキャンを実行してみましょう。
ここでポイントなのは、単に画面を閉じたりスリープしたりするのではなく、「再起動」を選ぶことです。
一時的な問題であれば、再起動だけで改善する場合があります。
使用していないアプリやブラウザを終了する
フルスキャン中にたくさんのアプリを起動している場合は、必要のないものを終了します。
特に、
- ブラウザで大量のタブを開いている
- 動画を再生している
- オンライン会議をしている
- ゲームを起動している
- 動画や画像の編集をしている
といった状態では、パソコンへの負荷が大きくなることがあります。
作業中のデータを保存してから不要なアプリを終了し、フルスキャンを試してみましょう。
Cドライブの空き容量を増やす
Cドライブの容量がいっぱいに近い場合は、不要なデータを整理します。
ダウンロードフォルダーに古いファイルが残っていないか、不要になった大容量の動画などがないか確認してみましょう。
ゴミ箱に大量のファイルが残っている場合もあります。
ただし、用途がわからないWindows関連のファイルを手動で削除するのは避けてください。
クイックスキャンが正常に完了するか確認する
フルスキャンだけが失敗する場合は、クイックスキャンを実行してみます。
「Windows セキュリティ」→「ウイルスと脅威の防止」から実行できます。
クイックスキャンが正常に完了すれば、その結果もひとつの判断材料になります。
改善しなければMicrosoft Defender オフラインスキャンを検討する
マルウェア感染が疑われるなど、より詳しく確認したい場合は「Microsoft Defender オフライン」の利用も選択肢になります。
オフラインスキャンではパソコンが再起動され、通常のWindows環境とは異なる状態でスキャンが行われます。
そのため、実行する前には必ず作業中のファイルを保存しておきましょう。
なお、「フルスキャンが少し遅い」というだけで、いきなりオフラインスキャンを行う必要はありません。
まずは更新や再起動など簡単な方法から試し、それでも改善しない場合の選択肢として考えるとよいでしょう。
フルスキャンが毎回同じファイルで止まるときは?

毎回ほぼ同じところで進まなくなる場合は、少し詳しく状態を確認してみましょう。
止まっているように見えるファイル名や場所を確認する
画面にファイル名や場所が表示されている場合は、同じ場所で長時間止まっていないか確認します。
ただし、表示されているファイルが必ず原因とは限りません。
ファイル名をメモする程度にして、すぐ削除するのは避けましょう。
ZIPなどの圧縮ファイルがないか確認する
大きなZIPファイルなどが保存されている場合、その処理に時間がかかっている可能性があります。
特に、古いバックアップなど大量のファイルをまとめた圧縮データがある場合は確認してみましょう。
不要だと確実に判断できるファイルなら整理してもよいですが、大切なバックアップを誤って消さないよう注意してください。
外付けHDDやUSBメモリを接続していないか確認する
外付けHDDやUSBメモリなどを接続している場合は、それらの状態も確認します。
外部ストレージに大量のデータが保存されている場合や、機器そのものの読み込みが遅くなっている場合には、処理に時間がかかることがあります。
取り外す場合は、データの読み書き中ではないことを確認し、安全な取り外し手順を使いましょう。
原因と思われるファイルを安易に削除しない
見慣れないファイルが表示されていると、「これを削除すれば直るかも」と思ってしまうかもしれません。
しかし、そのファイルがWindowsやアプリに必要なものだった場合、別の不具合につながる可能性があります。
用途がわからないファイルは、安易に削除しないことが大切です。
フルスキャン中にパソコンが重い・固まるときの対処法
フルスキャン中にパソコンの動作が重くなることもあります。
マウスが少し遅い程度なのか、完全に操作できないのかによって対応を変えましょう。
タスクマネージャーでCPU・メモリ・ディスク使用率を確認する
Windowsの「タスク マネージャー」を使うと、CPUやメモリ、ディスクなどがどの程度使われているか確認できます。
難しく感じる場合は、数値を細かく分析する必要はありません。
ほかのアプリが極端に多くのリソースを使用していないかを見る程度でも参考になります。
使っていないアプリを終了して負荷を減らす
使用していないアプリがあれば終了します。
ただし、タスクマネージャーに表示されている見慣れないプロセスを片っ端から終了するのは避けましょう。
Windowsに必要な処理まで停止してしまう可能性があります。
自分で起動したことがわかるアプリから終了するのが安心です。
スキャン中は負荷の大きい作業を避ける
フルスキャンをしている間は、ゲームや動画編集など負荷の大きな作業を避けるとスムーズです。
急ぎでなければ、パソコンをあまり使わない時間帯にフルスキャンを実行するのもよいでしょう。
ノートパソコンの場合は、途中でバッテリー切れにならないよう電源につないでおくと安心です。
パソコンが完全に操作できなくなったときはどうする?
画面が完全に固まり、マウスやキーボードにも反応しない場合は、少し待って反応が戻らないか確認します。
すぐに電源ボタンを長押しして強制終了するのではなく、可能であれば通常の方法で終了や再起動を行いましょう。
どうしても操作できず強制終了が必要になった場合は、再起動後にWindowsやドライブの状態に異常がないか確認してください。
Windows Defenderのフルスキャンには何時間かかる?

「もう2時間もスキャンしているけれど大丈夫?」と気になる方もいるでしょう。
実は、フルスキャンに一律の所要時間はありません。
フルスキャンにかかる時間はPCによって異なる
フルスキャンの時間は、パソコンの性能や保存されているデータなどによって変わります。
そのため、「○時間以内なら正常」「○時間を超えたら異常」と単純には判断できません。
ファイル数やストレージによって時間が変わる
大量のファイルが保存されているパソコンほど、確認する対象も増えます。
また、ストレージの種類や読み込み速度、パソコン全体の負荷なども影響します。
ほかの人のパソコンより時間がかかっていても、それだけで異常とは限りません。
進捗が止まっているように見えても処理中の場合がある
大きなファイルなどを確認していると、表示上は長い間進んでいないように見える場合があります。
ファイル数が少しずつ増えている、パソコン自体は反応しているといった場合は、もう少し様子を見てみましょう。
フルスキャン中にパソコンを使っても大丈夫?
基本的にはフルスキャン中でもパソコンを操作できます。
ただし、同時に重い作業をすると全体の動作が遅くなったり、スキャンにさらに時間がかかったりすることがあります。
メールや簡単なWeb閲覧程度なら問題なくても、急ぎでない重い作業はスキャン終了後に回したほうが快適です。
終わらないフルスキャンは途中で止めても大丈夫?

予定より時間がかかると、「途中でキャンセルしてもいいの?」と迷いますよね。
途中でキャンセルしてもパソコンが壊れるわけではない
フルスキャンを途中でキャンセルしたからといって、それだけでパソコンが壊れるわけではありません。
ただし、スキャンしていない範囲が残る可能性があります。
安全性をしっかり確認したい目的で実行している場合は、時間のあるときに改めてスキャンすることを検討しましょう。
途中で止めた場合はもう一度スキャンしたほうがいい?
マルウェア感染が疑われるなど、何らかの理由があってフルスキャンを始めたのであれば、再度確認したほうが安心です。
一方で、単なる定期確認として実行していて途中で止めた場合は、まずクイックスキャンを行うなど状況に合わせて判断できます。
シャットダウンや再起動をしても大丈夫?
スキャン中に突然電源を切るより、可能であればスキャンをキャンセルしてから通常の方法でシャットダウンや再起動を行いましょう。
パソコンが完全に固まっている場合を除き、電源ボタンの長押しによる強制終了はできるだけ避けます。
フルスキャンをやり直したほうがよいケース
次のような場合は、時間を確保して改めてスキャンすることを検討しましょう。
- 不審なファイルを開いてしまった
- 急にパソコンの動作がおかしくなった
- 不審な広告や画面が表示される
- セキュリティ警告が出た
- スキャンが何度も途中で失敗する
症状が強い場合は、オフラインスキャンなど別の方法も検討します。
フルスキャンとクイックスキャンの違いは?
「安全のためには毎回フルスキャンをしたほうがいいの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
スキャン方法にはそれぞれ役割があります。
クイックスキャンで調べる範囲
クイックスキャンは、脅威が見つかりやすい場所などを中心に短時間で確認する方法です。
日常的に「何か問題がないかな」と確認したい場合に利用しやすい方法です。
フルスキャンで調べる範囲
フルスキャンは、実行中のすべてのファイルやプログラムなどを対象として確認します。
チェックする範囲が広い分、クイックスキャンより時間がかかります。
普段はクイックスキャンだけでもいい?
Windows セキュリティではリアルタイム保護も行われています。
そのため、「毎日必ずフルスキャンをしなければ危険」というわけではありません。
気になる症状がある場合など、目的に応じてスキャン方法を使い分けることが大切です。
フルスキャンをしたほうがよいケース
不審なファイルを扱ったあとや、パソコンの挙動に不安がある場合など、より広い範囲を確認したいときにフルスキャンを検討できます。
ただし、明らかにマルウェア感染が疑われる場合などは、フルスキャンだけにこだわらず、Microsoft Defender オフラインなども選択肢になります。
Microsoft Defender オフラインスキャンとの違い
Microsoft Defender オフラインは、再起動後に通常のWindows環境の外でスキャンを行う方法です。
通常のWindowsが動作している状態では検出や削除が難しい脅威を調べたい場合などに利用されます。
実行すると再起動するため、開いているファイルなどを保存してから開始しましょう。
Windows Defenderのスキャン結果はどこで確認できる?
フルスキャンが無事に終わったら、結果も確認しておきましょう。
「終わったから画面を閉じてOK」とするのではなく、脅威が検出されていないかを見ることが大切です。
「現在の脅威」から直近のスキャン結果を確認する
Windows セキュリティの「ウイルスと脅威の防止」を開くと、現在の脅威に関する情報を確認できます。
最後にスキャンした時刻やスキャンにかかった時間、確認されたファイル数などが表示される場合があります。
「ちゃんと最後までスキャンできたのかな?」と気になったときにも確認してみましょう。
「保護の履歴」から検出された脅威を確認する
Windows セキュリティには「保護の履歴」があります。
ここではMicrosoft Defenderによって検出された脅威や、実行された処理などを確認できます。
なお、脅威について詳しい情報を見るには、管理者権限が必要になる場合があります。
「脅威が見つかりました」と表示されたときは?
脅威が見つかった場合は、画面に表示されている内容を確認します。
よくわからないまま「許可」を選ぶのは避けましょう。
本当に安全なファイルだと確認できていないのであれば、検疫など安全側の対応を選ぶことが大切です。
隔離されたファイルはどうなる?
Microsoft Defenderによって危険と判断されたファイルは、「検疫」されることがあります。
検疫された脅威はブロックされ、通常の状態ではデバイスに害を与えにくい状態になります。
必要に応じて削除や復元などの操作を選択できますが、安全か判断できないものを安易に復元するのは避けましょう。
安全か分からないファイルを安易に許可しない
「仕事で使っていたファイルだから大丈夫」「見覚えのある名前だから安全」とは限りません。
Microsoft Defenderが脅威として検出したものを「デバイスで許可」すると、そのファイルの実行を認めることになります。
誤検知だと確実に判断できない場合は、安易に許可しないほうが安心です。
何をしてもWindows Defenderのフルスキャンができないときは?
ここまでの方法を試しても改善しない場合は、もう少し詳しい確認が必要です。
ただし、すぐにパソコンを初期化する必要はありません。
Windows セキュリティにエラーが出ていないか確認する
まずWindows セキュリティを開き、警告やエラーメッセージが表示されていないか確認します。
エラーコードなどが表示されている場合は、その内容をメモしておくと原因を調べやすくなります。
システムファイルの修復を検討する
Windowsのシステムファイルが破損している可能性がある場合は、Windows標準のDISMやシステム ファイル チェッカー(SFC)を使った修復方法があります。
Microsoftでは、Windowsの機能が正常に動作しない、エラーが出る、フリーズするといった場合の修復方法として案内しています。
ただし、コマンド入力が必要になるため、パソコン初心者の方は手順をよく確認してから行いましょう。
基本的には、Windowsを最新の状態にして再起動したあと、管理者としてコマンドプロンプトを開き、Microsoft公式の手順に沿ってDISM、その後SFCを実行します。
Microsoft側で既知の不具合が発生していないか確認する
突然多くの環境で同じ症状が起きている場合などは、WindowsやMicrosoft Defender側の問題である可能性も考えられます。
Windows Updateを確認するとともに、Microsoftのサポート情報や既知の問題も確認してみましょう。
不具合が原因の場合は、自分で設定を大きく変更するより、修正プログラムの適用を待ったほうがよいケースもあります。
別のスキャン方法で確認する
フルスキャンだけが正常に動かない場合は、
- クイックスキャン
- 特定のファイルやフォルダーのスキャン
- Microsoft Defender オフライン
など、目的に応じて別のスキャン方法も利用できます。
特定のダウンロードファイルだけが心配な場合は、ファイルやフォルダーを右クリックしてMicrosoft Defenderでスキャンする方法もあります。
PCの初期化は最後の手段として考える
フルスキャンができないからといって、すぐにパソコンを初期化する必要はありません。
初期化するとアプリや設定、選択する方法によってはデータにも影響するため、負担の大きい対処です。
まずは、
- WindowsやDefenderを更新する
- 再起動する
- パソコンの負荷や空き容量を確認する
- 別のスキャン方法を試す
- 必要に応じてシステム修復を検討する
という順番で進めましょう。
マルウェアによって修復できない重大な変更が加えられているなど、通常の対処で改善しない場合に、バックアップを確認したうえで初期化や再インストールを検討します。
Windows Defenderのフルスキャンに関するよくある質問
最後に、フルスキャンについて気になりやすい疑問をまとめます。
フルスキャンは毎日したほうがいい?
毎日必ずフルスキャンを実行する必要があるとは限りません。
Windows セキュリティにはリアルタイム保護もあり、必要に応じて自動的なセキュリティ機能が働いています。
不審な症状がある場合など、状況に応じてスキャンを使い分けましょう。
フルスキャンはどのくらいの頻度ですればいい?
すべての人に共通する「○日に1回」という決まりがあるわけではありません。
普段の利用状況やセキュリティ上の心配に合わせて判断します。
気になるファイルをダウンロードした、パソコンの動作に不審な変化がある、といった場合にはスキャンを検討しましょう。
0%や特定の%から進まない場合はどうする?
まずは少し待って、スキャンしたファイル数などが変化していないか確認します。
本当にまったく進まない場合は、更新、再起動、空き容量、パソコンの負荷などを順番に確認しましょう。
毎回同じところで止まる場合は、特定のファイルなどが関係している可能性も考えられます。
スキャンするファイル数が増え続けるのはなぜ?
フルスキャンではパソコン内の多くのファイルを調べるため、スキャン済みのファイル数は処理が進むにつれて増えていきます。
圧縮ファイルなど内部に複数のファイルを含むデータもあるため、最初に想像したより多くなることがあります。
ファイル数が増えているのであれば、スキャン自体は進んでいる可能性があります。
フルスキャン中にスリープしても大丈夫?
確実にスキャンを完了させたい場合は、途中でスリープしない状態にしておくほうが安心です。
特に時間のかかるフルスキャンを行うときは、ノートパソコンを電源につなぎ、途中でバッテリーがなくならないようにしておきましょう。
ウイルスが検出されたらどうすればいい?
まずWindows セキュリティの「保護の履歴」などから、検出された内容を確認します。
安全だと確認できないファイルを自己判断で許可したり、検疫から復元したりするのは避けましょう。
Microsoft Defenderの案内に従って検疫・削除など適切な処理を行い、必要であれば再度スキャンして問題が残っていないか確認します。
まとめ
Windows Defenderのフルスキャンが終わらないと、「ウイルスに感染したのでは?」「パソコンが壊れた?」と心配になってしまいますよね。
しかし、フルスキャンはパソコン内の広い範囲をチェックするため、ファイル数やパソコンの性能によっては完了まで時間がかかることがあります。
まずは、スキャンしたファイル数などを見て、本当に止まっているのか確認してみましょう。
フルスキャンが正常に進んでいないようであれば、
- セキュリティインテリジェンスを更新する
- Windows Updateを確認する
- パソコンを再起動する
- 不要なアプリを終了する
- Cドライブの空き容量を確認する
- クイックスキャンを試す
といった簡単な方法から順番に試してみてください。
それでも改善しない場合は、Microsoft Defender オフラインやシステムファイルの修復など、次の対処を検討します。
大切なのは、フルスキャンが終わらないという理由だけで、いきなりファイルを削除したりパソコンを初期化したりしないことです。
また、スキャンが完了したあとは「保護の履歴」なども確認しておきましょう。
パソコンに詳しくなくても、ひとつずつ確認していけば原因を絞り込めます。
焦って難しい操作をするより、まずは更新や再起動など安全で簡単なところから試してみてください。

